Iizuna, Nagano — since 2022
環境に適応するのではなく、環境を構築する。
この土地と、この社会の土壌を、つくっていく。
目を持たない。声も出さない。
花も咲かせないし、空も飛べない。
でも——
みみずのいない土地に、
豊かな森は育たない。
土を食べて、体の中で分解して、出す。
たったそれだけのことを、約4億年、毎日、繰り返してきた。
その「たったそれだけ」が——
土に空気を届け、
水をたくわえる地面をつくり、
小さな生きものたちのすみかをつくり、
植物が根を張れる豊かな大地をつくってきた。
『種の起源』で生物の進化のしくみを解き明かしたダーウィン。
その最後の著書は——ミミズの研究だった。
地表を覆う豊かな土のすべては、
これまでも、そしてこれからも、
ミミズの体を通り抜けていく。
このささやかな生物ほど、
世界の歴史において
重要な役割を果たしてきた動物は、
他にいないかもしれない。
チャールズ・ダーウィン
よく見て、よく聞く
一見「何もない」場所に足を運ぶ。そこで暮らす人の話を聞き、まだ誰も気づいていない「種」を見つける。
小さくつくって、何度も試す
手元にあるもので、まず小さく始める。試して、壊して、直して。使えるものになるまで繰り返す。
ひとりでは届かない場所へ
場が動き出すと、企業も、行政も、地元の人も集まってくる。違う力が重なって、大きな成果になる。
次の人に、場を渡す
うまくいった仕組みも手放す。そうすることで、次に来る人が根を張れる余白が生まれる。
環境の変化に「合わせる」だけでは、
長くは続かない。
自分から動いて、環境そのものを変えていく。
変わった環境が、次の自分たちの足場になる。
生物学では、これを「ニッチ構築」と呼ぶ。
この「自分から動く」姿勢が、
みみずやの事業のかたち。
誰かの「必要」と向き合い、
事業として「続けていく」。
農業、施設運営、地域連携——
一つひとつが自律しながらも、互いに支え合い、
ひとつの生態系のように循環していく。